アルファベットでみるIDA – 人間開発

国際開発協会(IDA)は、最貧国のための世界銀行の基金です。50年以上にわたり、世界の最貧国77カ国で最も困難かつ複雑な課題に取り組み、保健、教育、インフラ、農業、経済、組織・制度開発の分野に支援を提供しています。IDAは、生計手段を改善し、公正性と社会的包摂性を促進しながら、ショックやリスクを管理できる強靭性の構築に尽力しています。(「アルファベットでみるIDA:人間開発」(英語)をPDF形式でダウンロード

雇用創出、学校へのアクセス、保健施設、社会セーフティネット、道路、電力などにおけるIDAによる支援を通じて、何億もの人々が貧困から脱け出しています。人間開発の分野では、過去5年間に、IDAの融資により、予防接種を受けた子供は2億500万人、より改良された水源へのアクセスを確保した人は5,000万人、研修を提供または採用された教師は510万人、医療サービスへのアクセスを得た人は4億1,300万人に上ります。

IDAは、人口転換、早期幼児ケア、雇用をはじめとする優先度の高い領域に重点を置き、人道危機や国内避難民のニーズにも対処しながら、すべての人々が基本的サービスを利用できるようにし、保健、教育、社会保護に関する国内制度の強化を目指す各国の取組みを支援しています。

IDAによる人々への成果を重視した積極的な投資は、各国および各世帯の繁栄を支える上で人間開発が果たす役割の重要性を示しています。各国が2030年までに極度の貧困を撲滅し、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するためには、さらに多くの資源、特に途上国の国内予算および民間セクターを活用して、こうした投資を幅広く実施していくことが不可欠です。

IDAは3年ごとに増資を行い、その資金は先進国や途上国のドナー、そして世界銀行グループの他の2機関である国際復興開発銀行(IBRD)と国際金融公社(IFC)からの拠出で賄われています。ここでは、人間開発におけるIDAの取組みの成果を国別に紹介します。


A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | LM | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | YZ


アフガニスタン

  • 2006~15年、熟練した専門家の立合いの下で行われた出産の割合が19%から57.5%へと約3倍に増加。同じ期間に、妊婦健診を一度でも受けた妊婦の割合は32.3%から59.6%に増加、推奨されたワクチンをすべて接種した生後12~23カ月の乳幼児の割合は27.1%から57.7%に増加。その結果、成長阻害率は30%減少、乳幼児死亡率は出生1,000人当たり45人となり、現在は地域内で最低比率を達成。

アンゴラ

  • 2012~2014年、予防接種を受けた子供が34,000人から167,809人に増加、5価ワクチンの接種を受けた0~1歳の乳児の割合が、27%から71%に増加。
  • 2013~14年、230万人が保健、栄養、性と生殖に関する基本的サービス・パッケージを活用。

バングラデシュ

  • 2011~15年、農村生計向上プログラムの受益者の61%の所得が50%増加。同期間に、48,780件の雇用を若者のために創出。
  • 成果連動型融資によるプロジェクトにより、最貧困層の子供たちの中等学校就学率が27%増加。プロジェクト対象地域内の中等学校修了試験合格率が2008年の55%から2014年は85%に増加。
  • 2009~14年、大学入学者数が387,000人から853,000人と2倍以上増加。337の大学に教育・研究施設整備のためのブロック補助金を支給、118,000人の学生および教師が直接恩恵を享受。
  • 2011~15年、低所得世帯の技術職業訓練学校生徒116,200人に教育資金を援助。技術職業訓練学校の入学者数は2010年の84,000人から2014年は170,000人と倍増。

ベナン

  • 成果連動型融資によるプロジェクトの対象地域で、2015年時点で予防接種率86%を達成(全国平均は40%)。

ボスニア・ヘルツェゴビナ

  • 2010~15年、雇用サービスと対象を絞った現金給付による恩恵を11,400人が享受。研修と雇用助成金を受けた人々の55%の雇用が、研修または雇用助成金の終了後も1年間にわたり継続。

ブルキナファソ

  • 2010~13年、避妊普及率が15%から22%に増加、介助分娩は67%から82%に増加。

カンボジア

  • 2008~14年、熟練した保健専門家の立会いを受けた出産が全体の58%から85%に増加、ジフテリア、百日咳、破傷風、B型肝炎の予防接種を受けた1歳未満児は全体の84%から98%に増加。
  • 2006~15年、約1年相当の学習により3年生の読み書き・計算の能力が向上。制度全体および全国規模で大きな変化を実現。

カメルーン

  • 2012~13年、保健施設にアクセスしやすくなった人は428,925人、学校まで通いやすくなった生徒は44,340人、整備された水源にアクセスを得た人は427,100人。
  • 2009~15年、330万人が保健、栄養、性と生殖に関する健康の基本的なサービス・パッケージにアクセスを確保。予防接種を受けた子供は197,333人、熟練した専門家の立会いを受けた出産は197,333件。

中央アフリカ共和国

  • 2012~15年、327,843人が保健、栄養、性と生殖に関する健康の基本的なサービス・パッケージにアクセスを確保。
  • 2000~12年、119,000人(妊婦1万人以上、教師2,000人、軍関係者とその家族7,000人近く)がHIV検査を受診。
  • 2007~12年、教師1,023名および校長22名を採用し研修を実施。3,000の新カリキュラムを提供し、教科書178,500冊、教材5,596セットおよび5,130台の机を配布。

チャド

  • 2003~12年、260万冊の図書を学校に配布し、400の教室を建設・整備、2万人が読み書きを習い、コミュニティの教師11,700人に研修を実施。

コモロ連合

  • 世界的な危機および2012年の洪水に対応するために実施されたIDA緊急融資による「労働の対価としての現金給付」と「コミュニティ主導のインフラ整備プロジェクト」により、71,000人以上が直接的な恩恵を享受。

コートジボワール

  • 2012年、HIVに感染した妊婦の44%に対し、母子感染のリスク低減のため抗レトロウィルス治療を実施(2007年には未実施)。
  • IDA緊急融資により、労働集約型公共事業に12,600人の若者を雇用、6,800人の若者に起業研修を実施、4,300人に見習い雇用契約を提供。
  • 11,800人の若者を対象にHIV/エイズ、市民権・公民権、環境・公衆衛生に関する啓蒙キャンペーンを実施。

ジブチ

  • 2012~16年3月、妊婦または授乳中の女性、10代の少女、5歳未満児の合計12,170人に、微栄養素の粉末やサプリメントの配布や、2歳未満児の生育状況のモニタリングなど、基礎的な栄養サービスを提供。4,800人以上が参加した公共事業プログラムにより、364,950日分の雇用を創出。
  • 2013~15年、374,272人が保健医療質改善プロジェクトの恩恵を享受。2014~15年、妊婦または授乳中の女性、10代の少女、5歳未満児の合計24,113人に基礎的な栄養サービスを提供。同期間に4,139人の女性が、熟練した専門家の立合いの下で出産。

エチオピア

  • 2000~11年、継続的な高い経済成長を背景に、IDAが支援する農業生産性向上プロジェクトや、基本的サービスへの歳出、効果的セーフティネットにより、貧困率が44%から29.6%に低下。
  • 2012~14年、妊婦健診を一度でも受けた妊婦の割合が43%から58.5%に増加、熟練した専門家の立合いの下で行われた出産の割合が50%以上改善。
  • 2010~13年、「教育の質全般向上プロジェクト」の下、7,810万冊の教科書と教師用の手引きを作成・印刷の上、国内の小中学校に配布、148タイトル以上の新しい教科書と教師用手引きを5カ国語で作成。同期間に、新たに採択された規則にもとづき、92,541人の初等学校教師が、1年間の講座を修了したレベルから3年間の講座を修了し認定を受けたレベルまで学歴を向上。

ガーナ

  • 2010~15年、合計123,106人の単純労働者(うち女性は約60%)に、590万日分の雇用を提供。
  • 「ガーナ中等教育改善」プロジェクトの下、低所得世帯の2,143人の生徒に中等学校就学のための奨学金を支給。576人の教師に科学に関するスキル向上および新規スキル獲得のための研修を実施。

ガイアナ

  • 2011~15年、700人を超える新任教師に、幼稚園および初等・中等学校の授業運営のための研修を実施。1年間にわたる導入プログラムを通じて、新任教師に対しベテラン教師による指導および支援を提供し、1,200人の生徒(うち84%が女子)の潜在的な学習能力を強化。

ハイチ

  • 2014年10月~2015年9月、98の自治体で、入院患者9,776人にコレラの検診と治療を提供。同期間に、コレラに対する意識向上キャンペーンの一環として19,320世帯を訪問し、19,800軒の住宅と3,515個のトイレを消毒。
  • 2012~16年、恵まれない子供437,905人が学費免除を受け初等学校に就学。
  • 2015~16年、430校の132,200人の生徒に給食を提供。これまで十分なサービスを受けていなかった農村部の貧しいコミュニティの子供7,200人を就学させ、文房具(ペン、鉛筆、ノート、バックパック)を含むスクールキットおよび40,000冊の初等教育用教科書を配布。
  • 2011~15年、プロジェクトによる支援の結果、初等学校の教師として新たに2,669人が資格を取得。

インド

  • 2012~15年、約140万校の1億2,000万人以上の子供を対象とした「全国初等教育完全普及スキーム(SSA)」を通じて、1教師当たりの生徒数が30人から25人に改善。同じ期間、教師出勤率は75%から85%に増加、また専門的な研修を受けた教師が一定の割合を維持し、質の高い教育の基盤が確立。さらに公立学校に就学した男子対女子の比率は1対1から1対1.03に改善。
  • IDAは「中等教育支援スキーム(RMSA)」にも資金援助を行い、中等学校におけるジェンダー平等の実現を支援。2009/10年は中等学校における男子100人に対する女子数は88人だったが、2014/15年には女子の人数が男子を上回る状況にまで改善。
  • インドのエイズ対応における重要な国外資金援助機関であるIDAは、第4次国家AIDS管理プログラムに資金を提供。成人の新規感染者数は全国で30%減少(2007年は106,335人、2015年は75,984人)、有病率の高いアンドラ・プラデシュ州、カルナタカ州、タミル・ナド州、マハーラーシュトラ州、マニプール州、ナガランド州では50%減少(2007年は36,402人、2015年は18,430人)1。対象を絞った予防介入により、2015年末までに推定300万人のHIV感染を回避予定。
  • 技術教育の質を改善するプロジェクトにより、生徒の就職率が41%から76%に急増。

ケニア

  • 2013~15年、国家セーフティネット・プログラムの下で現金給付支援の恩恵を受けた人が、約170万人から260万人に増加。
  • 複数セクターによる若年層エンパワーメントプロジェクトを通じ、雇用主と提携して実地研修を組み込んだ授業を13,300人の若者に提供。
  • アフリカの角(アフリカ北東部)地域において深刻な干ばつとソマリアの難民急増を引き起こした人道危機への対応として、ケニアのダダーブおよびエチオピアのドロアドの2カ所の大規模な難民キャンプに食糧および保健の支援を実施。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の緊急サービス提供を支援するため、2011~13年に3,000万米ドルを拠出し、160万人以上が恩恵を享受。目標の5,275人を大きく超える86,000人弱の重度の栄養失調に陥っている子供に治療を実施。また目標の23,475人を超えて174,000人の妊婦および授乳中の母親に栄養補助食品を提供。

キルギス共和国

  • 2010~15年、改正カリキュラムの実施、強化した教育実践の適用、授業における形成的評価の実施に向けた研修を10,000人の教師に実施。
  • 学校主導の管理および指導的リーダーシップ強化を目的としたリーダーシップ研修を1,500人の校長に実施。
  • 300万冊の教科書、教師用指導書、生徒用問題集を印刷・配布。
  • IDA融資によるトラストファンドを通じ、幼稚園入園率が18%から50%に増加、5~6歳の子供80,000人の内55,000人が、初等学校へのスムーズな移行のための就学準備プログラムに参加。
  • 2012~15年、生後12カ月未満の550,577人に、ジフテリア、百日咳、破傷風の予防のため、DPT3種混合ワクチンを実施。2015年、保健従事者15,568人が専門的能力開発コースに参加(2012年は14,008人)。

レソト

  • 2013~15年、5つの優先地区の内2つで、100の非政府組織を対象にHIV大流行への対応に関するトレーニングを実施。

リベリア

  • 2011~15年、道路の改修・維持のためのプロジェクトの下、10,800時間の実地研修を実施。

マダガスカル

  • 2015年、290万人以上の学生が、IDAと「教育のためのグローバル・パートナーシップ(GPE)」の資金を受けたプロジェクトによる恩恵を享受。
  • 2012~14年、762,882人が保健、栄養、性と生殖に関する健康の基本的なサービス・パッケージへのアクセスを確保。
  • 2012~15年、予防接種を受けた子供は149,376人。2012~14年、熟練した専門家の立会いを受けた出産は74,593件。

マリ

  • 2015年9月末現在、43,613世帯(349,031人)が現金給付と関連する取組みによる恩恵を享受。受給者の半数以上が女性と子供。

モーリタニア

  • 2014年5月からわずか1年間で、中学校13校と女子にとって魅力ある中等教育についての契約を締結。初等学校教師8,800人近くにトレーニングを実施。4年生と5年生用の教材322,000セットを配布。さらに、基礎教育のための100万冊以上の教科書の製作・印刷を開始。

モルドバ

  • 2010~15年、オンライン情報管理システムにより、社会援助プログラム下の申請処理日数が、30日から8.4日に短縮。

モンゴル

  • 2007~13年、農村部の初等学校383校すべてに3,560の学級文庫を設置。各校に160冊が支給され、130,000人の生徒が恩恵を享受。農村部の初等学校教師4,144人および校長383人に研修を実施。95の中心校および178人の指導教師で構成される専門的能力開発の地域ネットワークを設立。
  • 教師向け研修に生徒への本の支給を組み合わせた結果、生徒の試験成績が改善。

モザンビーク

  • 農村部の84,000人の幼児が、初等学校以降における成功のチャンスを高めることを目的に、認識力、言語力、社会情緒、身体能力のスキルに重点を置いたコミュニティ主導の幼稚園プログラムの恩恵を享受。
  • 2011~15年、初等学校に就学する6歳児の割合が70%から81.5%に改善。同期間に、プロジェクトによる支援の結果、新たに14,722人の優秀な初等学校教師を確保。
  • 2010~14年、防虫剤処理済みマラリア対策用の蚊帳190万張を調達・配布。

ミャンマー

  • 2013~15年、学校施設や村のアクセス道路の改善を図るインフラ・プロジェクトとサービス・プロジェクト1,800件により、1,729の村落に暮らす85万人が恩恵を享受。
  • 2014~15年度、中退の恐れのある学生を支援するため、37,000人の学生に現金を給付。

ネパール

  • 2010~15年、保健従事者から産前ケアを受けた妊婦が、260万人から600万人に増加、予防接種を受けた子供は、58万人から130万人に増加。
  • 2015年、熟練した保健専門家の立会いの下での出産は全体の55.6%(2009年は28.8%)。
  • 2009~14年、初等教育(1~5年)を修了した生徒が、58%から77.6%に増加。
  • 2015年8月時点で、職業訓練プログラムの修了生の73%以上が、6カ月間以上の有給の仕事を確保(2014年3月には68%)。

ニカラグア

  • 2012~13年、IDAの教育プロジェクトにより、初等学校生徒の学年修了率が87%から89%に改善。2012~15年、130万冊の教科書を支給(うち92,600冊はカリブ海沿岸地方の言語を使ったもの)し、1,541人の教師に研修を実施。
  • 2012~15年、国内初等教育就学者の25%を占める約225,000人の最貧困地域の初等学校生徒に140万冊の教科書を支給。また初めて、すべてのアフリカ系および先住民族の初等学校生徒に各自のネイティブ言語の教科書を支給。
  • 2012~15年、約20万人の初等学校生徒に、文房具(ペン、鉛筆、フォルダー)、制服(および靴)、バックパックを含むスクールキットを支給。
  • 農村部の初等学校1,156校に新しい学校用備品(机、ホワイトボード、キャビネット)を支給。1,433人の新任初等学校教師にマルチグレード教育のための革新的なプログラムによる事前研修を実施。現在、その内の90%以上が出身コミュニティで教師として活躍。
  • 2010~16年、IDAが支援する保健プロジェクトは質の高い地域保健ネットワークの強化を目指し、保健省および地方自治体と、成果連動型融資を基本とした156の協定を締結。10代の若者の妊娠防止に重点を置き、10代のリーダー8,933人に研修を実施、啓蒙および支援のために1,415の10代向け保健サークルを設立、5年生から12年生の教師8,549人に10代の性と生殖に関する研修を実施。さらに8,414件のラジオCMおよび1,405件のテレビCMのための資金を提供、66の自治体保健ネットワークおよび12の病院を整備。

ニジェール

  • 2011~15年、180万日分の臨時雇用を創出。内477,630日分は女性が対象。
  • 2011~15年、44,888世帯が現金給付へのアクセスを確保。

 

ナイジェリア

  • 2015年、ポリオの予防接種を受けた子供の数は5,550万人。
  • 2014年7月から2015年7月までに、ポリオの症例数がゼロになり、ポリオ絶滅を目指すナイジェリアにとって重要な節目に到達。
  • 2015年、HIVに感染している63,350人(2010年以降87%増)の妊婦を対象に、母子感染を防ぐために抗レトロウィルスによる予防処置を実施。
  • 「ナイジェリア若年層雇用・社会支援事業」では、8州を対象とした単一登録システムを立ち上げるために、コミュニティ主導の登録体制を整え、約30,000世帯150,000人の個人を登録。
  • アナンブラ州、バウチ州、エキティ州で実施されている「州教育プログラム投資プロジェクト」の下、農村部に対するニーズに基づいた中心教科別の教師配置が急速に改善。

パキスタン

  • 2009~16年、最貧困層の200万人以上が社会的セーフティネット・プログラムの恩恵を享受。同じ期間に、デビットカード、携帯電話、スマートカードを通じて35億ドルの現金給付を実施。同プログラムの下、女性への生体認証付きIDカード発行を倍増させ、520万受益世帯の女性世帯主に給付を行い、女性のエンパワーメントに大きく貢献。さらに条件付現金給付プログラムにより最貧困層の130万人の子供が初等教育に就学(うち女子がほぼ50%)。同プログラムではさらに、行政サービスが最貧困層に効果的かつ確実に行きわたるよう、2,700万世帯以上(約1億6,700万人)の福祉情報を含む全国規模の登録制度を確立。
  • IDAによる成果連動型融資によるプロジェクト「第二次シンド州教育セクター改革プログラム」の下、試験、実力、ニーズに基づいた採用プロセスを通じて16,800人の教師を採用し、学校における学習レベルの向上に不可欠な質の高い教師を確保。
  • 2010年、10万平方キロで洪水により約160万軒の住宅が破壊されたため、早期回復に向けて120万世帯を対象に現金給付を実施。

ルワンダ

  • 「ルワンダ技能開発プロジェクト」の下、プログラムの卒業生の70%が就職。その内80%は卒業後6カ月以内に就労。

セネガル

  • 2005~2014年、初等教育に就学する子供の割合が、81.9%から86.8%に、初等教育修了率は53%から73.4%にそれぞれ改善し、大学進学率は52%増加。
  • 貧しい農村部の生後0~24カ月の子供の内、月齢にふさわしい体重増加を示した子供の割合が2006年の50%から2014年は84%に増加。2000~12年、標準体重に達しない子供の割合は20%から14%に減少、成長阻害率は30%から16%まで減少。

南スーダン

  • 2014年、マラリア対策用として長期に使える防虫剤処理済みの蚊帳120万張を調達・配布(2012年は126,451張)。
  • 2013年、2011年の2,000%増となる374,206人の子供(生後6カ月から59カ月)にビタミンAを投与。
  • 2013年、生後12カ月未満の47,287人に、ジフテリア、百日咳、破傷風の予防のため、DPT3種混合ワクチンを実施(2011年は16,986人)。

スリランカ

  • 2011~15年、初等・中等学校へのアクセスと教育の質向上を図るプロジェクトにより、320万人の生徒と186,500人の教師が恩恵を享受。

タンザニア

  • 「プロダクティブ社会セーフティネット・プログラム」により、110万世帯(600万人)に定期的に条件付現金給付を実施。同プログラムの対象は人口の下位15%を占める最貧困層(食糧貧困ライン以下に陥りやすい世帯を含む極度の貧困層を100%含む)。
  • 2005~15年、公共工事で提供された労働が、540万日から213%増の1,690万日分に増加。
  • 「Big Results Now in Education Program for Results」により33,500人の教師に3R研修を実施。

トーゴ

  • 2012~15年、学校90校(教室数248室)、保健センター13カ所、掘削孔44、公衆トイレ4、農村道路と踏切2カ所、簡易市場2カ所の建設により、3,275人が恩恵を享受。
  • 2013~15年、子供の栄養不良に取り組む社会セーフティネット・プログラムの一環として、14,016人に資金援助を提供。

ウガンダ

  • 2009~14年、170,900人が保健、栄養、性と生殖に関する健康の基本的なサービス・パッケージを活用。保健従事者961人にトレーニングを実施し、230の保健施設を建設・改修・整備。
  • 「東アフリカ公衆衛生臨床検査所ネットワーキング・プロジェクト」の一環として、全国結核検査専門研究所がISOの「ゴールド」のレベル評価を受けたことで、WHOの超国家検査専門研究所としての認定を取得(アフリカでは2例目)。

ウズベキスタン

  • 2009~14年、170,900人が保健、栄養、性と生殖に関する健康の基本的なサービス・パッケージを活用。保健従事者961人にトレーニングを実施し、230の保健施設を建設・改修・整備。
  • 「東アフリカ公衆衛生臨床検査所ネットワーキング・プロジェクト」の一環として、全国結核検査専門研究所がISOの「ゴールド」のレベル評価を受けたことで、WHOの超国家検査専門研究所としての認定を取得(アフリカでは2例目)。

ベトナム

  • 2件の大規模プロジェクトを通じ、貧困ラインをわずかに上回る人のうち、健康保険加入者の割合が、北中部(人口1,000万人)では2010年の10%から2015年は92%に、東北部および紅河デルタ(人口1,500万人)では2013年の3.5%から99%に改善。
  • 「ベトナム学校準備促進プロジェクト」により、就学前児童の84%が全日制の幼稚園に入園(2012年は74%)。

イエメン2

  • 2013~15年、2011年のイエメン危機後の生活環境の急激な悪化を緩和するために960万人に現金給付を実施。受益者の半数以上が女性。
  • 2012~15年、101,042人がプライマリ・ヘルスケア・サービスの拡充による恩恵を享受、121,193人が整備された水資源へのアクセスを確保、41,039人が整備された衛生設備へのアクセスを確保。
  • 2012~16年、IDAの支援を受けた2件のポリオ予防接種キャンペーンの下、21の行政区域で5歳未満児430万人に接種を実施。また、総合支援セッションを定期的に実施して、予防接種、母子保健、栄養・疾病管理サービスの他、特定の医療施設にアクセスを持たないコミュニティに対する保健教育を提供。
  • IDAの支援の下、4,270カ所に初等学校(教室)を建設・再建、中等学校50校にコンピューターラボおよび図書室を設置。初等・中等学校の教師78,000人以上および新任の女性教師1,675人に研修を実施の上認定を与え、農村部に配置。
  • 4~9年生の女子61,700人以上が条件付現金給付の恩恵を享受し、恵まれない地域の女子の就学率および学年修了率が改善。対象となった10行政区域において女子の基礎教育就学率は17.5%増加、ジェンダー平等指数(GPI)は0.7から0.77に改善。対象地区における中等教育のジェンダー平等指数は0.43から0.63に改善。
  • 高等教育では、労働市場のニーズに対応するために公立大学8校にて新しい学問的プログラムを順調に実施。

ザンビア

  • 2010~13年、404の保健施設を建設・改修、整備し、345人の保健従事者にマラリア患者識別・治療のためのトレーニングを実施。
  • 2010~13年、マラリア対策用として長期に使える防虫剤処理済みの蚊帳250万張を調達・配布。

アフリカでの取組み

東アフリカ公衆衛生研究所ネットワークプロジェクト

  • 2010年以降、国境エリアの脆弱層を対象に伝染病の拡散を抑え、質の高い診断サービスへのアクセスを拡大することを目的として、東アフリカの公衆衛生担当官が共同で取り組みを実施。ブルンジ、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダの最新化された32の研究所を結ぶネットワークを通じて、400万人(内、60%が女性)が恩恵を享受。

アフリカ大湖沼性的暴行・ジェンダーに基づく暴力および女性の健康緊急プロジェクト

  • コンゴ民主共和国では2014年10月以降、性的暴行を受けた3,500人がホリスティック・サービス(精神と身体を含めた総合的医療)を受診し、3,200人が婦人科で治療を受け、地域住民58,000人が性的暴行やジェンダーに基づく暴力についての意識と知識を向上するための活動に参加。
  • ルワンダでは国家戦略に従って、複数の専門分野にわたるサービスおよび被害者の保護を確保するため、病院内に17の総合センターを設立。さらにルワンダ国家警察官がドイツとイギリスでDNAテストの研修を受講。
  • ブルンジでは、74人のヘルスワーカーに避妊法および不可欠な産科ケア・新生児医療に関する研修を実施。性的暴行の被害者を支援する総合センター設立に向け準備中。

エボラ危機

エボラ危機への対応を支援するため、ギニアリベリアシエラレオネにおいて、必需品・薬品、個人用保護具、感染防止対策グッズ、ヘルスワーカー研修、エボラ担当ヘルスワーカーおよびボランティアに対する危険手当・死亡給付金、接触者追跡、車両、データ管理機器、戸別訪問活動による公衆衛生教育に、IDA資金を拠出。


西および中部アフリカ

「アフリカ・センター・オブ・エクセレンス」プロジェクトの下、7カ国19カ所のセンター・オブ・エクセレンス(中核的機関)において、地域内の2,410人の生徒が短期コース、修士・博士課程に入学。地域の効率を最大化、および作物学、水・衛生、伝染病など地域内の差し迫った開発課題を解決できる地元出身の人材の育成を支援。


成果連動型融資がユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に向けた各国の進捗を後押し

  • カメルーンでは、26地区の公共および民間施設および住民260万人を対象とする、実績連動型融資(PBF)パイロットプログラムを実施。運営データによると、2013~15年に主要サービスの活用が大きく増加(施設での出産は28%、家族計画は65%、予防接種受診は35%増加)。さらに注目すべきは、合計ケア品質スコアで示されるケアの質が55から68に改善。
  • ナイジェリアでは、アダマワ州、ナサラワ州、オンド州の3州で900カ所の施設および住民約1,400万人を対象とする、実績連動型融資パイロットプログラムを実施。初期の成果として、サービスの導入が進み、予防接種受診、施設での出産、家族計画など重要な母子保健サービスの利用が大きく改善。事前パイロットにおける予防接種率は5%から44%に増加。州別の予防接種率は、アダマワ州が31%から51%、ナサラワ州が29 %から52%、オンド州が42%から48%に増加。
  • ブルンジでは全国規模の実績連動型融資プログラムにより、保健センターの合計品質スコアが平均で34.6から80.5へと大きく増加。ブルンジ全17県の県別の結果も同様の傾向を示しており、県による差も減少。スコアが最高の県と最低の県の差は41.2から18.6に減少し、品質面における地理的不平等が改善。
  • ザンビアで2012年に発足した実績連動型融資プログラムは、公衆衛生制度内のさまざまな組織と契約、11地区内の施設への支払いには、9種類の母子保健サービスの実施数に基づいたサービスごとの個別支払いを採用。影響評価の事前結果によると、プログラムの対象地区は「通常」の方法で運営する地区と比べて、母子保健サービスの利用および早期受診行動が大幅に改善。対象地区内の保健施設に通う女性は、対象地区外で受診している女性よりも約3週間早く妊婦健診を受診。

 


1 インドの推定HIV感染者数:国家エイズ管理機構(NACO)、ニザム医科学研究所(NIMS)、保健・家族福祉省

2 イエメンの治安状況は、世界銀行が受託や監視ができないほどに悪化したため、2015年3月11日をもって、一切の世界銀行プロジェクトへの資金提供が中断された。現在も中断は続いているものの、可能な場合や緊急時には、主要なプロジェクトへの資金提供を再開する取り決めを開発パートナーと結んでいる。