リスク削減ファシリティ (RMF)

目的と追加性

RMFは、次のようなリスクを削減する商品を提供することにより、大規模なインフラ案件や官民連携(PPP)への民間セクターの投資に影響を与えようとしています。それらは、(1)民間のプロジェクトにおける国有企業の支払債務を補完する流動性支援商品と、(2)プロジェクト・ファイナンスへの融資や出資に対する政治リスク保険(PRI)と対政府取引保証です。

RMFが利用できるのは、世銀グループの既存の手法がニーズを満たせない場合(例えば、援助受入国のIDAの国別支援が直接保証を行うには不十分な場合や、他の優先案件のために確保されている場合など)に限られ、その利用は保証商品を拡大するという世銀グループの方針に沿って行われます。

RMFは、流動性支援とPRIという2つの商品を通じて実行されます。RMF流動性支援保証は、インフラ・プロジェクトや官民連携(PPP)への国有企業(政府保有の公共サービス事業者等)の継続的な支払債務を補完するよう考えられています。例えば、特別目的会社(SPV)のプロジェクトで発電プラントを開発、建築、運用する契約が結ばれ、政府保有の引き取り手(オフテイカー)が当該プラントの設備と電力を購入することが合意されているケースをみてみます。IFCは、その他の貸し手や出資者ともに、SPVプロジェクトに対して債務の提供あるいは出資を行います。SPVプロジェクトは、政府保有のオフテイカーの支払不能のリスクに晒されており、RMFの流動性サポート商品はこうしたリスクを削減します。RMF商品は、銀行(あるいは、どの銀行も信用状(L/C)を発行できない場合はIFC)が発行するスタンドバイの回転L/Cに対する補償という仕組みになっています。このL/Cは、国有のオフテイカーが支払債務を履行できなかった場合、合意した金額までDPVプロジェクトによる引き出しが可能です。

L/Cが引き出されてから事前に合意した期間が経過した後もL/Cまたは流動性の提供者が国有のオフテイカーから資金の返済を受けられない場合は、L/Cまたは流動性提供者はRMF保証(PRI)によりIDW-PSWから弁済されます。

照会先:ユアン・カルロス・ペレイラ、主任投資責任者、IFC(Juan Carlos Pereira、Principal Investment Officer、IFC)  jpereira@ifc.org


図:電力取引のための流動性支援

  • IFCは、その他の貸し手や出資者と並び、SPVプロジェクトに対して債務の提供や出資を行います。
  • 商業銀行(あるいは、どの銀行も信用状(L/C)を発行できない場合はIFC)が発行するスタンドバイの回転L/Cに対する補償という仕組み。

 

図:電力取引のための政治リスク保険(PRI

  • PRIでは、カバーされるリスクは強制収用、戦争や内戦の動乱、通貨の交換性・移転のリスクや契約不履行といった伝統的なPRI商品のいずれかまたはすべてが対象となります。