MIGA保証ファシリティ(MGF)

目的と追加性

MGFは、PSW適格国に民間投資を呼び込むために、適格な非商業リスクのための市場とMIGAが取り決めた仕組みが十分でなかったり、利用できなかったりする場合のギャップを埋めることを目的としています。MGFは、強制収容、通貨移転制限と不変換、戦争や内戦の動乱と、政府(国家と地方政府・国有企業)の義務を定めた主要プロジェクトの合意についての契約不履行等非商業リスクをカバーする政治リスク保険(PRI)商品を組み合わせたものについて保障を提供します。MGFは、PSW適格プロジェクトにおいて民間セクターの投資(債券や出資等)を支援するため、MIGAが行うリスク緩和策に参加します。

MGFは、PSW適格国でMIGAの活動を規模と幅の両方の面で広げることにより、追加性を提供します。この追加性は、現在予想されている以上にMIGAが実行するプロジェクトの数と関連する取引量の増加にみてとれます。1 MGFは、プロジェクトを進めるために既存のMIGA・PRI商品が必要な場合に利用されますが、必要な保障を提供するにはMIGAや市場の仕組みが不十分です(MIGAがエクスポージャーの上限に達した場合や、民間の市場の仕組みが存在しない、不十分または費用が法外など)。これは特に、複数のプロジェクトが関わるセクターについて、大規模、システム上重要な取引、プログラムに基づいた方法の場合、あるいは複数セクターへの方法の場合に有益です。

取引の金融的仕組み

MGFは、2つの仕組みで実行されます。それは、(1)一次損失の共有と(2)再保険に類似したリスク参加です。MGFは、指定上限額として全体で5億ドルを有し、この上限が2つの仕組みにおけるPSWのエクスポージャーの総額になります。MIGAの契約に従い請求決定に基づいて受益者からの保証の要求により、申請額はMGFの資金を使ってIDAによって(MIGAとのリスク共有に関する合意に基づき)MIGAに支払われます。

照会先:ナビル・ファワツ、業務マネージャー、MIGA(Nabil Fawaz, Operations Manager, MIGA) nfawaz@worldbank.org


図表:(1IDAMIGA一次損失共有取引と(2)再保険に類似したリスク参加が関わるリスク共有の仕組み

  • 本ファシリティは、一次損失についてリスク共有または一次損失ポジションへの損失割当が含まれ、非商業リスクに対する投資をカバーする再保険会社に追加的な保証を与えます。
  • PSWは、介入してリスク参加者の役割を担い、再保険に類似したリスク共有の合意に基づいてMIGAにキャパシティを付与します。
  • MGFは、コンゴ民主共和国、アフガニスタンやコートジボワールを含む、今日既にMIGAの経済資本の大部分を占めている途上国の市場に対する支援をMIGAが増やせるようにします。

 


[1] 20182020年度の期間中、一次損失と再保険に類似したリスク参加の仕組みを通じて、MGFを通じて実行されるPSWの資金は1ドル毎に、MIGAプロジェクトにおいて5ドルまでの民間セクター投資を動かし、共同ファイナンスされるという結果が予測されました。これは、紛争影響国・脆弱国経済ファシリティ(CAFEF)でのMIGAの経験と似ていますが、予想されるより大きい市場リスクや高いリスクの取引を調整したうえでの予測です。