融資

IDAからの資金は、借入国の所得水準に加え、経済および実施中のIDAプロジェクトの成功度合に応じて借入国に配分されます。IDAの融資条件は非常に譲許的で、IDAのクレジットは無利子または低金利で提供されます。

 

2018年度の借入上位10カ国 百万ドル
エチオピア 3,122
バングラデシュ 2,991
ナイジェリア 2,586
パキスタン 1,948
ケニア 1,280
コートジボワール    987
タンザニア    955
ウズベキスタン    740
ネパール    706
ウガンダ    640

融資条件は、借入国の債務に関するリスク、国民1人当たりの国民総所得の水準、国際復興開発銀行(IBRD)からの借入の際の信用力を参考にして決定します。債務負担リスクが高い借入国は資金援助の100%を贈与の形で受領し、債務負担リスクが中程度の国は50%を贈与の形で受け取ります。その他の受領国は、IDAクレジットを通常の条件またはブレンド・厳格条件で受領し、返済期間はそれぞれ38年、30年です。小国に は小国向けの融資条件が適用され、返済期間は40年です。

2018年度(年度末は2018年6月30日)のIDA融資承認額は総額240億ドル(IDAの保証を含む)にのぼり、そのうち21%はグラントとして供与されています。2018年度の新規承認額には206件の新規プロジェクトを対象としたものでした。1960年以降、IDAは113カ国に3,690億ドルを拠出しています。年間承認額は徐々に増加し、過去3年間は年平均200億ドル前後にのぼっています。

IDAは、初等教育、基本的な保健サービス、水と衛生、環境社会配慮、ビジネス環境の改善、インフラ、組織・制度の改革など、幅広い取り組みを支援しています。これらのプロジェクトは、経済成長、雇用創出、所得拡大、生活水準改善の基礎となります。

IDAは以下の通り、幅広い分野での成長を重視しています。

  • 健全な経済政策、農村開発、民間企業、持続可能な環境への対応
  • 人材、教育、保健(特にHIV/エイズ、マラリア、結核への取り組み)分野への投資
  • 借入国が基本的サービスを提供し公共資金の説明責任を確保する能力の育成
  • 内戦、武力紛争、自然災害からの復興
  • 貿易・域内統合の促進
セクター別IDA融資 全体に占める割合(%)1
インフラ 32
社会サービス 30
行政・司法 21
工業・貿易  8
農業  6
金融  2
1 単位未満の四捨五入のため合計が100%とならない場合があります

IDAは、貧困削減に向けた政策知的に策定できる知識基盤の構築を図るため、分析研究を実施しています。また、経済成長の基盤を拡大し、貧困層を経済的ショックから守るための方法について、政府に助言を行います。

IDAはまた、債務返済能力のない貧困国の債務を削減するため、ドナー国の協調を図っており、各国の返済困難度に基づいて贈与を配分し、各国の債務の持続可能性を確保するシステムを整備しています。