IDAとは?

国際開発協会(IDA)は世界銀行のグループ機関で、世界で最も貧しい国々を支援しています。1960年に設立されたIDAは、貧困削減に向け、経済成長促進、格差是正、生活水準向上のためのプログラムに融資(「クレジット」と呼ばれる)と贈与(無償資金)を提供しています。

IDAは、世界銀行設立以来の貸出機関である国際復興開発銀行(IBRD)の活動を補完しています。IBRDは、自立して機能する機関として設立され、中所得国や信用力のある国を対象に貸出や助言サービスを提供しています。IBRDとIDAは、職員、本部ともに共通で、同一の厳格な基準を用いてプロジェクトを評価しています。IDAは、世界の77の最貧国1(うち39カ国はアフリカ諸国)に最大規模の資金援助を行なっており、これらの国々の基本的社会サービスを支援するドナー基金として単独では最大規模を誇ります。IDAの資金援助は極めて緩やかな条件(譲許的)で行なわれます。具体的には、IDA融資は無利子またはごく低金利で行われ、返済期間は25~38年(5~10年間の支払猶予期間を含む)と長期にわたります。IDAはまた、債務負担が困難な国々に無償資金を提供しています。

IDAは、譲許的融資および贈与に加え、重債務貧困国(HIPC)イニシアティブおよび多国間債務救済イニシアティブ(MDRI)を通じた大幅な債務削減も行っています。

2017年度におけるIDA融資承認額は190億ドルに達し、総額の18%は無償資金でした。2017年度の新規承認額は261件の新規プロジェクトに対するものでした。1960年以降、IDAは113カ国で合計3,450億ドルを提供しました。年間の融資承認額は着実に伸び、過去3年間の平均は約180億ドルでした。

IDAは、初等教育、基礎的保健医療、清潔な水と衛生、農業、ビジネス環境の改善、インフラ、組織・制度の改革など、開発のための幅広い取組みを支援しています。これらのプロジェクトは、平等、経済成長、雇用創出、所得拡大、生活水準改善への道を開くものです。2014年7月1日から2017年6月30日までの期間(IDA第17次増資:IDA17)、IDAプロジェクトは、気候変動、脆弱・紛争国、ジェンダーの平等、包摂的成長という4つのテーマ分野に重点的に取り組んでいます。続きを読む (pdf) »


1 インドは2014年度末をもってIDA卒業国となったものの、IDA第17次増資期間(2015~17年度) は例外的に移行支援を継続。